夜遊び戦隊キャバレンジャー

2007年 4月21日 オンエア


ヤノデビル「うむむむむ。またしても、キャバレンジャー。小癪な!」
レッド「ヤノデビル。今日こそ、お前を倒す」
ヤノデビル「ほっほぅ。やれるものなら、やってみろ」
レッド「いくぞ。本日初お披露目の必殺技。”ゥリキカイザ――― Z”」
どっかーん。どかーん・・・。
群青色「・・・はっ!ヤノデビルが消えた!?」
ブルー「っ・・・ほんとだ。陰も形もない」
ヤノデビル「ふはっはっはっは。ひっかかったな、キャバレンジャー。私もな、新たな技”クローンQ”を身につけたのだ。そこにいた私は、私であって私ではない。実態を持たないクローンデビルなのだ」
ブルー群青色『なにっ!?』
ヤノデビル「ふっふっふっふ。どうかな諸君、私を捕まえることができるかな〜? ではまた会おう。さらばだ! はっはっはっは!」

レッド「というのが、前回のあらすじだ」
ブルー「はい。悔しいけど、完全敗北です」
群青色「クローン相手にどうやって戦ったらいいか、わからないわ」
レッド「諦めるのはまだ早い。今日はヤノデビル掃討作戦ぶいすりゃあを発表する」

ナレーション「Y.S.K. 『夜遊び戦隊キャバレンジャー』酔ったハートで熱く戦う3人の戦士たち。彼らの任務は、キャバクラ嬢にしつこく絡む迷惑な客を成敗し、日本全国の歓楽街の平和を守ることである」

ブルー群青色『ヤノデビル掃討作戦ぶいすりゃあ??』
レッド「まずは、ヤノデビルの新たな技”クローンQ”の説明から聞いてくれ。ヤノデビルはクローンQと呪文を唱えることで、自分のクローンを好きなだけ作ることができるようになったんだ。そして、全国各地のキャバクラに、一斉に出没している。これを見てくれ」
プッ・プッ・プッ・プッ・プッ・プッ
群青色「すすきの、歌舞伎町、大阪のミナミ・境、中州。同じ日の同じ時刻にヤノデビルが現れてるわ」
ブルー「クローンQ、恐ろしい技だな」
レッド「だが、実体は一つだ。実体を発見して捕らえられれば、自ずとクローンも消滅する」
群青色「でも、どうやって!?私たち3人では、とても無理だわ」
ブルー「一斉に取り締まれても、せいぜい3箇所。全国のキャバクラを一斉にパトロールするのは、不可能に近い」
レッド「そこで、だ。わが夜遊び戦隊では、全国から新たにキャバレンジャーを募集することになった」
ブルー群青色『えええ〜っ?全国から??』
群青色「え、えっと。何人くらい?」
レッド「多ければ多いほどいい」
ブルー「年齢制限は?」
レッド「下は3歳から、上は103歳までだ。ちなみに、男女は問わない。幅広い人材がいたほうが、ヤノデビルの目を誤魔化すことができる」
群青色「あの〜、レッド?」
レッド「何だ」
群青色「そんなにキャバレンジャー雇って、お給料払えるのかな〜?」
レッド「新メンバーはボランティアで参加してもらう」
群青色「はあ・・・」
ブルー「それでメンバーが集まるでしょうか?任務は過酷ですし」
レッド「自分の住んでいる街の繁華街の平和を守りたい。たとえノーギャラでも。そんな熱い気持ちを持った者だけが集まってくれればいい。そして、いつかその人メンバー達と一斉掃討作戦を行うのだ」
ブルー「それが、ヤノデビル掃討作戦ぶいすりゃあですね」
レッド「ああ。ではブルー、群青色、早速新メンバー募集の告知をしてきてくれ」
群青色「え?告知?」
レッド「東海ラジオの人気番組に、ゲスト出演をブッキングしておいた」
ブルー群青色『ら、ラジオ〜〜??』

「TV Game Radions ぶいすりゃぁあ〜」
♪『LOVE SHAKER』
寛さん「皆さんこんばんは。内藤寛です。今日は珍しく、ゲストが来てくれました。夜遊び戦隊キャバレンジャーのキャバブルーさんとキャバ群青色さんです」
ブルー群青色『よ、よろしくお願いします』
寛さん「よろしくお願いしまーす!」
ブルー「よろしくお願いします」
群青色「お願いします」
寛さん「いやいやいや。久々のゲストということで。私もキャバレンジャーさんとはお世話になってるんですよ。繁華街で」
群青色「ええ?あ・・・」
ブルー「そうなんですか?」
寛さん「歌舞伎町なんかで、結構助けてもらったりとか」
群青色「あっ・・・」
寛さん「してるんですけど」
ブルー「よかったー」
寛さん「ヤノデビルは一体いつになったら、やっつけてもらえるんですかね。結構長いことやってないですか、もう」
ブルー「そうですねー。頑張ってるんですけど、なかなか尻尾を捕まえるのが難しくて」
寛さん「あのキャバブルーさんは、こないだ本屋さんで見かけましたよ?」
群青色「え?ブルー?」
寛さん「歌舞伎町の本屋さんで」
群青色「何してたの?」
寛さん「うちの番組に出てる直ちゃんっているんですけど、なんか本を立ち読みしてましたよ」
群青色「ええ〜?」
寛さん「写真がたくさんあって、ぶ厚い本」
群青色「高橋直純くんの写真集を。もう、ブルーったら、ちゃんと仕事してよね。あっ、すいません、ラジオ中に」
寛さん「群青色さんでしたっけ」
群青色「は、は、はっ、はい!!群青色です」
寛さん「若作りですけど、何歳なんですか?」
群青色「へ?」
ブルー(笑)
寛さん「何歳?」
群青色「あ、えっと。20歳です」
寛さん「はっ?」
群青色「20歳です」
寛さん「あのキャバレンジャーってのは嘘を言ってもいいんですか?」
群青色「ち、ちがっ。ほんとに20歳なんです、私」
ブルー「ほんとに?」
群青色「はいっ」
ブルー「設定上?」
群青色「はい。まだ高校卒業して2年です」
寛さん「こないだ100円ショップにいましたよね」
群青色「へっ?」
ブルー(笑)
群青色「へへ?」
寛さん「見かけてますよ」
ブルー「そうなのか?」
群青色「あ、あの。100円ショップは楽園って感じで・・・。そんなことはいいんですけど、今日はすごく大事なお知らせがあって、ここに来たんですけど。早く!」
ブルー「も、もういいんですか?告知しても」
寛さん「ああ、じゃあ。告知があるということで」
ブルー「はい。じゃあいきます。夜遊び戦隊キャバレンジャーの新メンバーを募集したいと思います」
群青色 パチパチパチ
ブルー「自分の住んでいる町の繁華街の平和を守ってくれる方を、ボランティアで募集します」
群青色「ボ、ボランティアなんですっ」
寛さん「ほー」
群青色「はい!」
寛さん「ほー。ボランティアで来るかね?」
ブルー群青色『いかがでしょう?』
寛さん「え、来るの?来るの? ちなみに、2人は初任給いくらだったの?」
群青色「ぁあー;」
ブルー「僕は、そこそこ」
寛さん「そこそこ(笑)」
群青色「私は手取りで15です」
寛さん「手取り15。結構貰ってんね」
群青色「あ、は、はい。住宅手当は付かないんですけど、あと厚生年金もついてます」
ブルー「そうなんだ」
寛さん「すごいね。結構美容院に頻繁に行ってるって噂聞いたんだけど」
群青色「それは・・・あの」
ブルー「そうなんですよ」
群青色「キャバクラに潜入捜査をするときに、あんまり格好が悪いとすぐにばれちゃうので、しょうがないなと思って。必要経費なんですけど・・・あ、そうじゃなくって」
寛さん「それで、どうすればいいの。参加希望の人は」
群青色「はい。この番組をお聴きの皆さん。キャバレンジャーに参加してくださるという方は、住所と氏名と年齢と電話番号とあなたの住んでいる町とパトロールできる繁華街。地域の名前、商店街とかデパートとかなんでもいいんで、そういうのを書いて。あと志望動機を書いて送ってください」
ブルー「そして、採用になった方には、こちらから、僕ならブルー、こいつなら群青色みたいな感じで」
群青色「こいつなんて言わないでよ」
ブルー「こ、この人」
群青色「え?」
ブルー「この人みたいに、色を指定して会員証を発行したいと思います」
寛さん「ほー。ちなみに、ブルーはきっかけは何だったんですか。この志望の」
ブルー「えっと、双子の妹がいまして、その・・・今行方不明なんです」
寛さん「あ、行方不明なの」
ブルー「それを探す為に。僕はそっから始めたんですけど」
寛さん「それで、キャバクラと行方不明とどういう関係が?」
ブルー「見かけたって人がいるんですよ。キャバクラで」
寛さん「あ、そうなの」
群青色「なかなか見つからないよねー」
寛さん「働いてるかもしれない」
ブルー「はい、はい」
寛さん「群青色は?」
群青色「私は上野で父がキャバクラを経営してまして、それでそのキャバクラの平和を守ろうと思って、それで参加しました」
寛さん「あー!知ってる。何て名前だっけ、お店の名前」
群青色「お店の名前ですか?」
寛さん「お店の名前。そうそう、お父さんのお店の名前何だっけ」
群青色「パンダちゃん倶楽部です」
寛さん「パンダちゃん倶楽部? え?店の名前変えた?」
群青色「ええ〜!!変わって、ないですけど・・・」
寛さん「あそう?あ、そう」
群青色「はい。じゃあ宛先言いますね。宛先は『東海ラジオ TV Game Radions』この番組に送ってください。『キャバレンジャー新メンバー募集係』まで。これはほんとのほんとの募集なので、是非皆さんの応募をお待ちしております」
ブルー「会員証も発行します」
群青色「はい」
寛さん「おおー。いっぱい来るといいですねー」
ブルー「そうですね」
群青色「はい」
寛さん「ところで、2人は普段何食べたりとかしてんですか?やっぱり」
ブルー群青色『え?』
寛さん「今日は私服じゃない」
ブルー群青色『はい』
ブルー「ばれないように」
寛さん「私服はこういう格好なんだ」
ブルー「そうですね」
寛さん「あー」
ブルー「僕は、ユニクロが多いです」
寛さん「私服はユニクロで、だいたい」
ブルー「はい、はい」
寛さん「そろえると。群青色さんは?」
群青色「私ですか?私服ですか?えっと〜」
寛さん「あんまどうでもいいんだけど」
群青色「え〜!」
ブルー(笑)
群青色「109Uで買ってます」
寛さん「109?」
群青色「Uです」
寛さん「入れてくれるの?」
群青色「誰でも入れるんですけど、はい」
寛さん「浮かない?」
群青色「いやもう全然とけこんじゃってて、誰だかわかんないって感じです」
寛さん「じゃあ渋谷とか行ったりするんだ」
群青色「やっぱり普段は繁華街をパトロールしてるんで、そういう夜のイメージがつかないように、若者の集う町に昼間は出かけたりします」
ブルー「すぐ値切ったりするんですよ」
寛さん「あ、何?109とかで?」
ブルー「はい」
キャバ群青色「私やってないでしょ?ブルー」
ブルー「これちょっと1桁ずれてんじゃねぇ?とか言ってんの」
群青色「ブルーなんてあれなんですよ。ブルーって名前・・・」
寛さん「これがよくやってる、よくやってる。そのまんまなんだ、この2人」
ブルー「(笑)そうですねー」
群青色「それは、はい」
寛さん「そうなんだ」
群青色「あとレッドっていうリーダーがいるんですけど」
寛さん「レッドってどんな人?どんな人?」
群青色「言っていいのかな?」
寛さん「レッドてどんな人?」
ブルー「いいんじゃないかな、今日いないからね」
寛さん「すごい気になる、すごい気になる。レッドどんな人?」
群青色「(笑)レッド?」
ブルー「すごくこう、みんなをパシッとまとめてくれる感じですかね」
寛さん「あー、やっぱりそうなんだ」
群青色「でも、すぐラジオンベース買い換えるんですよ」
ブルー(笑)
寛さん「(笑)買い換えるの?」
群青色「私は前のやつでいいって言ったのに、なんかすぐ新車?」
寛さん「新車に」
群青色「買い換えて」
ブルー「フル装備でね」
群青色「そうそう・・・」

ナレーション「クローンQ対策として編み出された、ヤノデビル掃討作戦V3。果たして、新メンバーは集まるのであろうか?
頑張れ!キャバレンジャー。戦え、夜遊び戦隊キャバレンジャー!」





 まさか、こういう展開になるとは・・・予想もできませんでした。
 キャバレンジャーをボランティアで募集する、という発想も斬新ですが、ラジオンズの番組内のゲストにキャバレンジャーが出るシチュエーションなんて・・・本当に笑えました(笑)。
 寛さんのつっこみが冴えすぎです。アドリブっぽいところがラジオンズらしくて、とても好きですね。