夜遊び戦隊キャバレンジャー

2007年 8月11日 オンエア


(SE)蝉の声
群青色「あつーい。事務所にもクーラー入れようよ〜。あー」
ブルー「賛成。30度越える日は、さすがに僕でもきつい」
群青色「こんな環境では、お仕事はかどりませんよ」
(SE)キーボードを打つ音
ブルー「お仕事・・・って」
(SE)キーボードを打つ音
ブルー「おいっ!何ブログの更新してるんだよ。群青色の『絶叫ブログ』?」
群青色「あ、見ないでよ。えっち。乙女の秘密書いてんだから」
ブルー「乙女の秘密じゃねーよ!」
群青色「駄目!見ないでったら。ちょ、ちょっと」
ブルー「こないだ美容院の予約してたかと思えば、今度はブログかよ!」
群青色「いいからちょっとやめて。見ないでよー」
ブルー「全然仕事してねーな、こいつ」
群青色「もー!」
(SE)ドアを開ける音
レッド「おはよ。・・・お、クーラーなくても二人とも元気だな」
ブルー群青色『おはようございます・・・』
レッド「では、早速前回のイオンでの聞き込み調査の報告をしてくれ」
ブルー「はい。まずはキャバレモンイエローからの報告書を紹介します。『レッドさん、ブルーさん、群青色さん、こんばんは』
3人「こんばんはー」
ブルー『イオンパトロールの任務を受け、東浦店をパトロールしてきました。すると、怪しい人を発見しました。”どうしよう!すごくドキドキしてるの〜。ドキドキしてる〜。まだドキドキしてるよー。あードキドキする〜”とドキドキするを繰り返し言い続けながら歩いているお姉さんです』
群青色「うん、怪しい。その人はヤノデビルの変装かもしれないわね」
ブルー「残念。聞き込みをしたところ、現在行われてるイベント、お化け屋敷恐怖街道・妖怪めぐりに参加した人だということがわかりました」
レッド「なるほど。では次」
群青色「はい。私は黄緑からの四日市北店からのレポートを頼りに行ってきました。『今回のレポートですが、俺は試食を何度も食べているおばさんを見ました。よほどおなかがすいていたのか、5皿も食べていました。少し怪しいおばさんでした』
ブルー「なんか、嫌な予感がする」
群青色「お店に行ってみると、試食コーナーが充実していたので、私は合計10皿食べてしまいました。あ!あヤノデビルと思われる人物はいませんでした」
レッド「オチが読めるレポートだったな」
群青色「え・・・」
レッド「こっちはキャバシルバーグレイからこんな報告が届いたんだ。『バイト先の本屋で、一度会計に来たのに、再度会計に来る人をちょくちょく見かけます』
ブルー「あ、なんか怪しいですね」
レッド「キャバシルバーグレイがヤノデビルに狙われているのかもしれん」
群青色「あ、そっか。会計する振りして話しかけて、仲良くなろうっていう魂胆ね」
レッド「ということで、今からイオン熱田店に出動だ!」
ブルー群青色『了解!』

群青色「ねー、ねー。ラーメン鉄人館があるよ。ちょっと寄ってかない?」
ブルー「それは後で。任務に集中しろよ、群青色。そうですよね、レッド」
レッド「あ〜、お客様感謝デーは19日だったのか〜。がっかり」
ブルー群青色『おいおい』
ブルー「あ、本屋さんがありましたよ」
群青色「う〜んと・・・怪しい人は・・・。あ゛〜、いたいたいた。あそこ見て」
レッド「ピンクにグリーンのズボンの男か。さっきからレジの前でウロウロしてるな」

ブルー「ちょっと声をかけてみましょう。すいません。あの〜」
男「あー、僕Hな本なんて買おうとしてませんよ」
レッド「俺にもあんな純な時代があったな〜」
ブルー「そうですよね。ファッション誌の下に隠して買ったりして」
レッドブルー(笑)
群青色「あー、男はみんなああなのかね〜。・・・ああ」
(SE)本が落ちる音
群青色「ああ、すみません。よそ見していて」
??「大丈夫ですよ、お嬢さん。お怪我はありませんか?」
群青色「は、はい。あ、私が拾います。『世界の動物達』。『失われた自然遺産』」
??「趣味の本ばかりで、恥ずかしい」
群青色「いえ、とっても素敵だと思います」
??「では、また」
群青色「あー、私ああいう人が理想だな〜。あれ、まだここにも一冊残ってたわ。『全国巨乳キャバクラ嬢大辞典』??・・・はっ、あいつが! 二人ともその男がヤノデビルよ〜」
レッド「ついに見つけたぞ、ヤノデビル!!」
ヤノデビル「なんのことでしょう。買い物の途中なので、失礼・・・」
ブルー「とぼけても無駄だ。『世界の動物達』の下に『世界の巨乳達』を持っているのはわかってるぞ!」
ヤノデビル「ふふふ。そうか、ついにここまで来たか。ばれてしまっては仕方がない。広場で決着をつけよう!」
レッド「望むところだ! とー。明朗会計、ごきげんよろしく。キャバレッド」
ブルー「営業電話が来ても、本気にはなりません。キャバブルー」
群青色「同伴するなら、しゃぶしゃぶかお寿司にしてね。キャバ群青色」
レッド「3人そろって」
3人『夜遊び戦隊キャバレンジャー』
レッド「お前の怪しい行動は、ボランティア隊員から報告されている。夜の歓楽街では飽き足らず、昼のショッピングセンターにまで悪さをするとは許せん! くらえ、リキカイザーZ!!!!」
どっかーん
ヤノデビル「はっはっはっは。まだまだー」
ブルー「よーし、それなら。ひっつみボンバー!!
どっかーん
群青色「乙女の理想を砕いた罪は重いんだから。月に変わって〜メンメンよ!
ど〜〜〜ん
ヤノデビル「うあああああっ」
レッド「やったか?」
ヤノデビル「うっそぴょーん! 私はクローンデビルなのだ。やられても痛くも痒くもないわ。あっはっはっはっは。では諸君。また会おう」
ブルー「くっそ〜、またクローンだったのか」
群青色「一体、いつになったら本体を倒せるのかしら」
レッド「焦るな、二人とも。我々は確実にヤノデビルを追い詰めている。あと少しだ」
ブルー群青色『レッド・・・』
レッド「よし。今日はラーメン鉄人館で、ラーメンでも食べて帰るか」
ブルー群青色『了解!』

ナレーション「ボランティア隊員の協力によって、一つの悲劇が食い止められた。皆さん、レポートありがとうございました。果たして、全国に散らばるヤノデビルを倒す秘策は見つかるのか。頑張れ、キャバレンジャー。戦え、夜遊び戦隊キャバレンジャー!!」




 ボランティア隊員のレポートが、ネタではなくて事実というところがリアルで楽しいですね!
 レポートを使ってストーリーがうまく展開しているところもすごいです。まだまだ今後の展開が楽しみですね。