ナレーション「Ｙ．Ｓ．Ｋ．　『夜遊び戦隊キャバレンジャー』酔ったハートで熱く戦う３人の戦士たち。彼らの任務は、キャバクラ嬢にしつこく絡む迷惑な客を成敗し、日本全国の歓楽街の平和を守ることである」

群青色「なになに？モロゾフのバレンタイン”春てまり”、和菓子のようなチョコレート。かわいい〜ｖ」
カタカタ（キーボードを打つSE）
群青色「いやいや、それとも高級志向で、ゴディバのアムール　ミステイユ　スペシャル。一粒入りで1050円！？たっか〜っ」
ブルー「おはようございまーす」
群青色「･･･っあぁ、おっはよー」
ブルー「群青色。何調べてるんだ」
群青色「･･･え？っああ、ヤノデビルの出没状況を調べてたの。ば、バレンタイン用のチョコなんて全然調べてないからね。あははは」
ブルー「明日はバレンタインか。群青色は誰かにあげんの？」
群青色「えっ！？あ、あたし？？･･･内緒」
ブルー「あれ〜？群青色にチョコを渡したい相手がいたなんて意外だな〜」
群青色「だから、誰かにあげるなんて言ってないでしょー！」
ブルー「あっ、まさか、レッドだったりして･･･」
群青色「やめてよ。なんで私がレッドにチョコレートあげたりしなきゃいけないの〜？」
ブルー「あの時、色目使ったでしょ？」
群青色「使ってない！やめてよ、そういうこと言うの」
ブルー「うっそ〜」
群青色「もう勝手に色々言わないで」
ブルー「ちらっちらっ」
群青色「いいから！やってないから」
レッド「2人とも！遊んでいる場合じゃないぞ。ヤノデビルの情報が入った」
群青色「あ･･･」
ブルー・群青色『レッド！！』
レッド「まずはボランティア隊員、白と青のストライプさんからのメールを紹介する。『キャバレッドさん、キャバブルーさん、キャバ群青色さん、ごきげんよう』」
ブルー・群青色『ごきげんよう』
レッド『中野ブロードウェイの商店街にパトロールに行ってきました。漫画、アニメ、おもちゃなどのお店に、謎のアイドルや怪獣の姿をした人物が出没したとの情報があったのです。早速駆けつけてみると、8種類の味を積み上げた特大ソフトクリーム（350円）をほおばる怪しい集団を発見。しかし、こちらはただのコスプレ集団でした。その後も張り込みをしていましたが、どうやらヤノデビルは潜伏していないようです』
ブルー「そうか、お疲れさま。白と青のストライプさん」
群青色「8種類のアイスのソフトクリームってどんな味なんだろう」
ブルー「続いてこちら。茨城県のキャバ緋色さんからの情報。『龍ヶ崎商店街をパトロールしてきました』」
群青色「あっ、懐かしいー龍ヶ崎。私ここの高校に通ってたの」
ブルー『行ってみると、なんと商店街のはずなのにお店があまりなく、シャッターを下ろしているところも。地元とはいえ、ある意味すさまじい光景を目のあたりにして、ショックを隠しきれません』
群青色「あー、今もそうなんだ。当時もさ、高校さぼった時に駅前のドモドモバーガーしか行くとこなかったんだよね」
ブルー『歩いている人もほとんど見うけられず、ヤノデビルの姿も見当たりませんでした。ヤノデビルを捕まえる意気込みだったのに、残念です』
レッド「ご苦労だった、キャバ緋色」
群青色「龍ヶ崎商店街、頑張れ〜〜！」
レッド「では最後に、キャバえんじ色からの報告だ。紹介してくれ」
群青色「はい！京都の三条商店街に関する報告です。『三条商店街はいたって普通の町の商店街です。特に怪しげな場所はないのですが、アーケードにはマラソンの野口みずき選手を応援するような横断幕が釣られています。なんでも以前、野口選手が雨のときの練習場にしていたとか。商店街をあげて野口選手の応援をしています』あったかい商店街だね〜」
ブルー「ここは特に問題なさそうですね」
レッド「いや、ここは怪しいぞ」
ブルー・群青色『ええ！？』
レッド「見てくれ。コレが今の京都三条商店街の横断幕」
群青色「京都三条商店街リニューアル。防犯カメラ設置」
レッド「防犯カメラが設置された、ということはヤノデビルがこの商店街の平和を乱している可能性がある。早速明日、現地へ向かうぞ」
ブルー・群青色『らじゃー』

ブルー「ここが三条商店街か。800メートルはありますね」
レッド「そして、アーケードがあるため、雨が降っても買い物ができるお客様に優しい商店街だ。･･･あれ？群青色はどこに行った？」
群青色「こっち、こっちー」
ブルー「人が多いから、勝手に行動するなよ。迷子になるだろ」
群青色「メンゴ、メンゴ、えへへ（笑）。ねえ、見て。このほっこりベンチ。買い物の間にこういうベンチで一回休めると楽なのよねー」
ブルー「まだ何もしてないのに、休んでどうすんだよ。ほらっ、行くぞ」
群青色「はいはい。レッド、何メール打ってんのよ」
レッド「三条会にメールでポンで入会すると、お得な情報がもらえるらしいんだ。えーっと、メールアドレスを入力して･･･字がちっちゃ･･･」
群青色「メールでポン？？ありありでポンみたい。どれどれ？私にも見せて！」
レッド「ちょっ、ちょっ。どー、勝手にいじるな、おい」
群青色「ちょっとだけ･･･ね（笑）」
レッド「そんな変な手つきで打つな。何すんだよ」
群青色「あれれれ？」

ブルー「はぁ。先に一人でパトロールするか。まずはこの京菓子のお店から。すいません！」
店員「あら、ようこそ。おいでやす」
ブルー「あのー、この辺りで最近、不審人物を見かけませんでしたか？」
店員「うーん、うちは聞いたことないどすえ。まあまあ、京菓子でも一つ食べてっておくれやす」
ブルー「･･･っ、ありがとうございます。（もぐもぐ）次ぎは･･･っと。この京菓子店でいっか」
老婆「あらあら〜ようこそおいでやす〜」
ブルー「あのー、この辺りで巨乳にばかり目をつける怪しい男を見かけませんでしたか？」
老婆「はぁ〜て、うちは〜聞いたことないどすえぇ〜〜。ぇまあま、このちょこれーとでも食べてっておくれやすぅ〜」
ブルー「（笑）あ、でも僕、チョコレート苦手で･･･」
老婆「これはただのちょこじゃないのえ〜。これを食べると、もぅ･･･＊＊＊＊になるちょこだべさ〜、うふうふうふっ」
ブルー「･･･っ、そ、そうですか･･･。では、いただきます。もぐっ」
SE）幼児化
ちびブルー「ありがとうございました！」
老婆「へっへっへっへっ」

ブルー（モノローグ）　（あ、群青色だ。やっぱり迷子になってウロウロしてる）
群青色「ブルー〜、ブルー〜？　もう、どこいったのかしら〜？」
ちびブルー「ここだよ！どこ見てんだよ！」
群青色「えっ？　坊や、迷子なの？」
ちびブルー「何言ってんだよ、群青色」
ブルー（モノローグ）　（あれ、群青色、随分背が高くなったな）
レッド「群青色、ブルーは見つかったか？」
群青色「ううん、まだ。その代わり、この子が･･･」
レッド「群青色。いくら年下狙いでも、年齢差がありすぎるぞ！いくらなんでも小学生に声をかけるとは･･･」
群青色「ちょっと！誤解を招くことを言わないでください」
ちびブルー「レッド！群青色！もうふざけるのはやめてくれ！！さっさとヤノデビルを探しに行こうよ」
群青色「ええ！？私達の名前とヤノデビルの･･･」
レッド「ヤノデビルのことを知っている？」
群青色「もしかして･･･」
レッド「もしかして･･･」
ちびブルー「もしかして？？」
レッド・群青色『ブル〜〜〜〜？？？』

ナレーション「謎のおばあさんに貰ったチョコレートで、子どもになってしまったキャバブルー。果たして、元に戻ることはできるのであろうか？そして、謎のおばあさんの正体は一体誰なのか？新たなピンチに直面したキャバレンジャーたち。頑張れ、我らのキャバレンジャー。戦え、夜遊び戦隊キャバレンジャー！！　来週の後編に続く」

幼児化したブルーが可愛すぎ（笑）。
”三条会メールでポン”という企画、本当にあるんですね。これはちょい姉が食いつくわけです（笑）。
防犯カメラ設置の横断幕といい、いい感じでネタになりましたね。